Lot No. BR80662 / Type B-2 “WERBER LEATHER COAT CO., INC.”
陸軍航空隊が飛行士を寒さから守るため、極寒地用フライトジャケットとして開発したのがB-2である。その採用は1932年から1934年で、採用以前はカバーオール(つなぎ)だったため、サイズで問題が生じることが多く、B-2の開発にあたって、ジャケットとトラウザ-スとに分けて構成するスタイルとなった。このことで製造過程においても重量面が軽減されたことで生産性においても格段に向上した。表に使用している革はホースハイドで、ライニングはコントラクターによってパイル状のものとブランケットのものと2種類が存在している。前身モデルのB-1ではムートンのライニングだったが、B-2では布地のライニングに変更された。襟元を閉じる方法もベルトバックルで留めるタイプと、ボタン留めのタイプと2種類存在している。また、ウエストにはカバーオール時代からの名残りで、フロントにはウエスト周りの調節が可能なベルトバックルが装備され、襟裏には襟を頭上からゴムバンドで吊り上げるためのフックを引っ掛ける金具が手縫いされている。第二次大戦以前の採用だったB-2は生産数もそれほど多くは無く、そして古い年代ということもあって当時のオリジナルと遭遇する確率は極めて低く、確認されたらその個体はミュージアムピース級の存在である。