Lot No. BR11703 / U.S. NAVY DENIM GAS PROTECTIVE PARKA

TEXT：　バズリクソンズ企画総括亀屋康弘（YASUHIRO KAMEYA）

1940年代初頭、米海軍が採用した対ガス防止用パーカー。初期はデニム素材を用いていたが後にコットンツイルとなり、ポケット位置も変更された。プルオーバーで着脱するため全体にゆとりのあるシルエットとなっている。フードの付いたネック周りに設置されたループはガスマスク用フィルター容器を引っ掛けるパーツで、左右のストラップはガスマスクのホースを固定するものである。ガスの侵入を防ぐため前立ては複雑な三重構造で、フードもガスマスクを装着してから密閉するためのコードが通されている。このパーカーはオーバーオールトラウザーとゴム製グローブ、ゴム製オーバーシューズとのセットアップで着用した。米海軍では作業内容やグループ別によって色分けする伝統があり、同一のユニフォームでもカラーバリエーションが存在するものもある。